CEOコメント 第28回 2006年3月
グループ戦略事業「ワンセグ/kakaku.com TV」事業の開始に当たって
~放送と通信・インターネットを融合したグループ各社の横断的な連携事業に関して~
来月から地上デジタル放送の中核といわれている、携帯・移動体端末向けの正式なワンセグ放送が開始されます。「ワンセグ放送のスタート」を中期的なビジネスチャンスととらえ、デジタルガレージはグループを挙げて、以下のようなグループ横断的なワンセグ連動事業を開始します。まず、カカクコムを中核に、地上デジタル放送の東京周辺エリアで、9チャンネルというベストポジションを確保している東京メトロポリタンテレビジョン株式会社(本社江東区、代表取締役:後藤 亘:以下MXテレビ)で、価格比較サイト「kakaku.com」で収集・提供している各種の人気・売れ筋商品/サービス情報、口コミ情報をフル活用した新番組「kakaku.com TV」(月~金、午後9時55分~午後10時00分)を4月より開始します。MXテレビでワンセグ放送の始まる7月からは、視聴者はデータ放送によって配信されるリンクからより詳しい価格情報の取得やEコマース、テレマーケティングへと進むことが可能になります。また、カカクコムの比較コンテンツとしても、端末買い替え需要や、年末の「ナンバーポータビリティー制」も睨んだ、ワンセグ市場拡大による市場の活性化に向けての活動を予定しています。さらに、放送した映像自体を、カカクコムとしてアーカイブ化(映像DB化)して、今後のリッチコンテンツ情報や広告として二次活用していく予定です。
また、モバイル関連事業のDGモバイルは、ワンセグによって可能になるEコマースの仕組みやコンテンツのマネージメントシステムのプラットフォ-ムを開発し、各放送局向けに提供していきます。ワンセグ放送は、BML(broadcast markup language)という形式でデータ放送でのコンテンツや、ネット経由のコンテンツを表示する仕組みになっています。BMLには文字情報だけでなく画像やインターネットサイトへのリンクなど様々な情報を埋め込むことが可能な、専門的な技術言語ですが、これらの開発体制を整え始めました。このプラットフォームのEコマースの決済では、イーコンテクストが有するコンビニ決済・物流プラットフォームを活用・連携していく予定です。広告では新会社のDGメディアマーケティング(今月設立のWEBマーケティングの広告会社)が、ワンセグと連動したアフィリエイト型(成果報酬型広告)の広告商品化や、成長著しいモバイル広告市場に向けての広告商品を開発していく予定です。今後、3000万台端末が普及し、1台が60分視聴すると仮定した年間広告費は2300億円の新たな市場を形成するという予想もあります。(大和証券投資情報部の試算)
「放送と通信の融合」の理念が言われて久しいですが、ワンセグ放送は、現代の忙しい消費者(=移動するユーザー)に向けたセグメント広告の具体的な形であると考えています。つまり、ワンセグ放送は一方通行だった広告のあり方を根底から変える可能性を秘めています。放送と通信の未来をにらみながら、デジタルガレージグループは、カカクコムを起点として新たなビジネスの可能性の地平をグループを挙げて切り拓いていきたいと考えています。