CEOコメント 第31回 2006年9月
不動産広告事業領域の戦略的な資本業務提携に関して
~大手広告代理店「創芸」の完全子会社化とソリューションセグメント事業群の完成~
本日付の定時役員会で承認の上、不動産広告代理店大手の「株式会社創芸」(本社:東京都中央区、代表取締役社長:木内良之、以下創芸)と、デジタルガレージグループのソリューションセグメントの中間持ち株会社である、株式会社DGソリューションズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:家氏太造、以下:DGS)は、創芸の発行済み株式の100%を取得し、完全子会社とすることで合意しました。(譲渡日は、監査法人の監査を経て、DGSの3Qからに当たる来年の1月初旬を予定しています)
創芸は、総合広告代理店として1962年の妹尾弘文氏(創業者・会長)による創業以降、不動産分野での高いマーケットシェアを獲得し、その豊富な実績とノウハウのもと大手不動産デベロッパーのほぼ全てをカバーする不動産広告業界第一(2004年度の総合広告代理店順位で12位:<資料>電通広告年鑑)の地位を築く事に成功しています。また、早くから不動産分野(特に分譲マンション)に事業の主軸を移し、長年同分野でのパイオニアとして広告事業を展開し、現在も、トップシェアを有するマーケットリーダー的な存在です。(’06年3月期の売り上げ高/約356億円/首都圏不動産広告シェアでは約20%強)
’05年度不動産広告費は、不動産市場の活況やインターネットの本格的なインフラ普及もあり、以下のように広告費総額もインターネット広告も活況です。
■⇒広告費総額(マス4媒体+インターネット広告)約1840億円
(3年間拡大トレンド:電通「日本の広告費2005」より当社推計)
■⇒インターネット広告費約240億円
(インターネット広告における不動産業種シェア推移:6%→7%→8%(05年)3年間拡大傾向 <cci「業種別売上比率推移」より当社推計>)
こうした背景の下、不動産広告もROIの視点から、リアルメディアとインターネットの融合が求められる時代となりました。創芸の次なる経営の目標、「広告代理事業からソリューション事業への進化」を実現する提携パートナーを求めていた同社と、「ソリューション事業セグメントの強化」をセグメントの戦略課題としていたDGグループとの、双方の事業戦略がスムーズに合致し、今回の包括的な提携に到りました。(DGSは既に、創芸の11.6%の株式を取得し、資本業務提携をしております)
株式の取得予定総額はおよそ19億5000万円(純資産16億5000万/’06年3月期)を上限とする基本契約に基づき、現在精査中です。創芸は、既に昨年度より、新経営体制で、事業再構築(リストラクチャリング)を精力的に進めており、今回の提携を契機に、DGグループを挙げて「不動産広告と親和性の高いインターネット広告ノウハウ」や「それを支える人材や技術力」を、「次世代創芸」に集約していく予定です。
具体的には・・・
◆1.最新のインターネット技術・サービスを活用した次世代型不動産プロモーションサービスの開発
→DGグループ各社の最先端のインターネット技術・サービス(CGM・検索技術を含む)を集約し、従来のプロモーション手法と連携の取れる次世代型プロモーションサービスの開発を目指します。
◆2.DGグループのソリューションセグメント各社と連携し、リアルとサイバーのワンストップソリューションを実現
→ITソリューション/プロモーションの専門会社である株式会社ディージー・アンド・アイベックス(DG&Ibex)やWeb広告会社の株式会社DGメディアマーケティングのノウハウを活用した不動産特化型のWeb広告システムの構築を検討しています。
◆3.DGグループメディア「価格.com」や最大級のBLOGポータル「テクノラティジャパン」を活用した不動産プロモーションサービスの開発
→900万ユーザーを抱える「価格.com」や「テクノラティジャパン」と連動し、ユーザーオリエンテッドな不動産情報提供をベースとする、新しい不動産プロモーションサービスの開発を検討しています。
DGグループは、既に株式公開している子会社のカカクコムやWeb2.0関連の戦略事業群が牽引する<■ポータル・グログセグメント>や、やはり公開企業のイーコンテクストが牽引する<■ファイナンスセグメント>にスポットが集中しがちですが、<■ソリューションセグメント>や<■インキュべーションセグメント>も、グループの重要な基盤事業と位置づけて、3ヵ年計画に基づき、連邦経営を推進中です。
<■各セグメントのポジショニングチャート>
今回の提携で、他社には実現できないROIを重視した、質の高い<■ソリューションセグメント事業群>が完成しました。創芸も標榜していた、「リアルメディアとサイバーメディアの融合」を通して、「世の中の役に立つソリューションコンテクスト(事業文脈)」を、広告コミュ二ケーション領域でも、着実に進化させていきます。
今後ともDGグループへのご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。
※以下が、最新のDGグループの新ソリューションセグメント事業群チャートです

