CEO Comments CEOコメント

林 郁

代表取締役 兼
社長執行役員グループCEO

CEO Comment Vol.47 『前期決算オーバービューと中期計画初年度の入り口に立って』

 本日の臨時取締役会で承認の上、平成22年6月期の決算短信(開示資料PDFへのリンク)を発表いたしましたので概要をご報告するとともに、同時発表いたしました、新たな収益の柱と期待される「価格.com安心支払い」サービス(開示資料PDFへのリンク)についてご説明したいと思います。

I.平成22年6月期決算レビュー

 前期決算は、5月13日に公表いたしました予想に対し、保守的な資産評価等を行いながらも売上高、利益とも上回ることができました。前期比較では、大幅な減収減益となりましたが、連結子会社であったカカクコムが持分法適用関連会社となったことが主因です。特殊要因を除いた継続企業ベースの比較では、売上高では、約5億円の減収となったものの、営業利益では約9億円の増益を確保することができました。

◆2010年6月期 業績サマリー P/L(連結)

II.平成23年6月期予想

 当期は、中期計画の初年度にあたり、Social Media Incubatorとして事業構造を変革し、成長スピードを加速させる年としたいと考えております。売上高は、前期比27%増の106億円、経常利益は、前期の4.5億円の赤字から5億円へ黒字転換を計画しております。5月に発表いたしました中期計画初年度に比べ営業利益/経常利益ベースで1億円の上乗せ計画としています。背景として、Twitter関連事業については、7月の月間PVは、1年前の15倍に伸張し、12月より開始した広告販売は、半期で2億円を超える実績を上げるなど拡大スピードは継続しています。また、ハイブリッド・ソリューション事業も前期の構造改革の成果が出始めており足元の収益動向は明らかに改善傾向を示しております。また、次にご説明する価格.com安心支払いサービスも年明けからの収益化に大きな手ごたえを感じています。

◆2011.6期業績予想サマリー

III.「価格.com安心支払い」サービス

本日開示しました「価格.com安心支払い」サービス(開示資料PDFへのリンク)は、Eコマース時代の決済インフラを提供するイーコンテクストカンパニーが約6年間の準備期間を経て、満を持してスタートする、時代の要請するハイブリッド型のエスクローサービスと自負しております。本年11月よりサービス開始予定です。
このサービスは、ユーザーとショップ双方に価値あるサービスです。

【ショップにとって】
・ 決済手数料が軽減される
・ 入金期間が早くキャッシュフローが改善される
【ユーザーにとって】
・ 代引き手数料等決済手数料が軽減される
・ 商品未達リスクがなくなる

日本のEコマース市場のうち価格.comに掲載されているショップの流通総額は年間推定3,000億円あり、うち家電/PCは約半分の1,500億円あります。このうち50%強のショップ利用を加味して800~1,000億円程度の市場規模と推定しております。
イーコンテクストでは、数年で現在の事業規模の3倍程度の収益獲得を想定しており、11月事業開始に向け、カカクコムと共同で鋭意準備中です。

◆「価格.com安心支払い」サービス

IV.Tweetup up Japan 2010 Summerの成功とNCCの開催

 7月23日にTwitterユーザー交流イベント「Tweetup Japan 2010 Summer」を東京・恵比寿で開催しました。本イベントには、米Twitter社共同創業者CEOであるEvan Williams氏も来日参加し、日本のTwitterユニークユーザー1,000万人達成を共に祝福しました。

 写真は私と一緒に、キックオフの乾杯をしている様子です。抽選でご招待した有力ユーザーと多数のTVメディアの参加で大変盛り上がりました。

 9月30日には、恒例のDGニューコンテクスト・カンファレンス(NCC)を開催いたします。
本カンファレンスでは、DGのアドバイザリーボードにも就任して頂いたTwitter社共同創業者Biz Stone氏が来日し公演を行います。また、同カンファレンスでは、日本のスタートアップベンチャーを支援するオープンネットワークラボのインキュベーションプログラムの選考を通過した事業プランが発表される予定です。ご期待ください。

 最後になりましたが、強烈な円高・猛暑の中ではございますが、DG役職員一同、真摯にかつ前向きに新たなコンテクストの創造を試みています。中期計画の最初の年の入り口に立ち、着々と新しい事業の芽が伸びていることも確認・実感しております。株主・投資家の皆様には、是非とも今後のDGグループにご期待いただきたいと同時に、引き続きご指導・ご支援を頂きますようお願い申し上げます。


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