デジタルガレージ、金融機関向け個人資産管理ツール大手の米MXへ出資 銀行などへの利用促進を通じて日本展開を支援へ

〜FinTechの先端市場である米国で業界トップシェア〜

 株式会社デジタルガレージ(東証 JASDAQ 4819、本社:東京都渋谷区、代表取締役グループCEO:林 郁、以下:DG)は、全額出資子会社で投資・育成事業を手がける株式会社DGインキュベーション(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:六彌太 恭行、以下DGI)を通じ、金融機関向け個人資産管理(パーソナル・フィナンシャル・マネジメント、以下PFM※1)ツールを提供する米国MX Technologies, Inc.(本社:ユタ州プロボ市、Founder & CEO:Ryan Caldwell、以下MX)に出資しました。MXは、金融関連技術(FinTech※2)のスタートアップ企業が集まる世界最大級のカンファレンス「Finovate」で5回にわたって最優秀賞を受賞しています。現在は全米で500以上の金融機関や金融サービスプロバイダーに利用されており、当該分野では業界トップシェアです。なお今回、米国大手金融機関のUSAA社も同時にMXへの出資を行っています。

 MXは、米国の銀行を中心とした金融機関に対し、顧客口座向けのPFMツールを提供しています。MXのPFMツールは現在広く使われているスマートフォンなどの各種デバイス、OSに対応し、導入先企業に合わせてフレキシブルにユーザーインターフェイスや機能の枠組みを変更できる点に特徴があります。また、ツール導入企業向けに、顧客口座の取引データ分析や管理ツールとともに、広告配信ソリューションなどオムニチャンネルのフレームワークを提供している点も強みです。2010年6月にサービスを開始してから順調に業績を拡大しています。

 DGIは、MXのビジネスモデルを高く評価しており、今後同社が米国のFinTech関連市場でさらに成長すると期待しています。また同社は、米国市場のみならず、これから大きく拡大する余地が残される日本の個人資産管理ツール市場への参入も可能であると期待し、DGIは今回の出資に至りました。今後は、DGグループ内で連携を図り、日本国内の銀行をはじめとした金融機関にMXのサービスを広めることを通じて、同社の日本展開を支援することを検討しています。

 なお、MXは今回の出資を受け、DGIおよび他の出資企業と連携しながら現在展開している各種サービス強化を行い、クライアント企業とそのエンドユーザーへより強力なPFMツールを提供し、次なる成長フェーズを目指すことを表明しています。
MXが展開するビジネスモデルの特徴
「Helios」「Widenet」「Nexus」「Insight」「Target」の5つのサービス群を通じ、金融機関と金融サービスプロバイダーへ向けた「FinTech」関連サービスを提供しています。

・「Helios」「Widenet」「Nexus」:PFMツールの提供サービス
現在広く使われている各種デバイス、OSに対応し、導入先企業に合わせてフレキシブルにユーザーインターフェイスや組み込む機能の枠組みを変更可能なPFMツールを提供します。エンドユーザーにとっては、モバイル、デスクトップなどデバイスを選ばず口座情報の一元管理が可能となります。

・「Insight」「Target」:データ分析ツール、広告配信ソリューションの提供サービス
顧客口座の取引データに関する複雑な要素を組み合わせた解析結果を可視化し、ターゲット顧客へ最適な通知やオファーをPFMツールに表示させ、新規顧客獲得や自社サービス利用を促すことが可能です。

※1 PFM(Personal Financial Management):複数の銀行、証券やクレジットカードなどの口座情報を一元的に確認できるサービスのこと。
※2 FinTech:金融とITを融合させた分野の技術と、その分野で活躍するスタートアップのこと。

PFMツールのイメージ

【MX社について】
社名 :MX Technologies, Inc.
設⽴ : 2010年3月
代表者: Ryan Caldwell, Founder & CEO
本社所在地: 米国、ユタ州プロボ
事業: 金融機関向け個人資産管理ツールの提供
ホームページ: http://www.mx.com/


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