充実したネットワーク環境が世界中に配備され、あらゆる情報が高速で流れる「今」という時代。
まさに次世代インターネットというべき「リアルタイムWeb時代」が到来しました。
1995年の創業時、デジタルガレージではこうした時代がくることを想定し、日本のインターネットのコンテクストを作るべく、次々と新しいことへ挑戦していきました。
日本初の商用サイトの立ち上げ、ロボット検索サービス、Eコマース事業の開始など―。
まだ誰も挑んでいなかったインターネットの波打ち際を走り続けてきたからこそ、今の当社があります。
こういった誰もやったことがないことに一番最初に挑む姿勢を、英語では“ファーストペンギン”と言います。
ペンギンの群れは、生きていくために魚を獲る必要があります。しかし、魚がいる海の中には、シャチやヒョウアザラシといった、彼らを糧とし、生きている肉食獣が多く潜んでいます。
そういった危険を顧みず、勇気をもって最初に飛び込むペンギンが、“ファーストペンギン”です。
私たちの社会でも同じようなことが起こっています。誰かがはじめた取り組みが成功し、そこへ次々に新しい企業が参入していくことで、ひとつの大きなマーケットを構築していく―。
この構図を作り出す“ファーストペンギン”の姿勢こそ、デジタルガレージが創業以来、大切にしているものです。
もちろん、すべての挑戦が成功するとは限りません。そして、最初の一歩は不安が大きいものです。しかし、誰かが踏み出すことで、その先に大きな未来が拡がるのであれば、挑戦するだけの価値があると確信しています。
ですから、私は皆さんに“ファーストペンギン”になってほしいと思っています。
新しいものを創造する面白さと、未来を創るという醍醐味。この2つが味わえる舞台として、ぜひデジタルガレージで活躍してください。
Twitter共同創業者のBiz Stoneはこう言いました。
―「Twitterは人間性の勝利であり、技術の勝利ではない。」
Twitter自体に、何か革新的な技術が盛り込まれているわけではありません。
APIも開放されていますので、技術的なハードルも低く、周辺サービスを開発する側も簡単に参入できます。個人でも、アイデアひとつで簡単に、素早くサードパーティを開発することができます。
またユーザーにとっても、わずか5秒という短い時間で、どこからでも「今」を世界中に伝えることができ、コミュニケーションツールとしても、色々な価値を創出しています。加えて、140文字という入力に時間を要さない手軽さも、ユーザーにとってみれば大きな魅力のひとつといえるでしょう。
ユーザーとコミュケーションを通じ新しい価値を創出すれば、それに対応したツールを即座に開発できる。そうして開発されたサードパーティから、また新しい価値が創出されていく―。
こうして爆発的に拡がったTwitterは、わずか1年で言語の壁を越え、今もその勢いは衰えることはありません。そして私たちは、ここに大きな可能性を感じています。
かつて電子メールやWebが普及したときも、短期間で爆発的に拡がりました。
そして、それらを足がかりに様々なサービスが次々と生まれ、現在のインターネットの礎を築いています。
同じような流れで拡がっていくTwitterは、まさに「初期インターネット時代」が歩んできた軌跡に非常に良く似ています。
またTwitterは、あらゆるサービスとコラボレーションすることができます。このイノベーションともいえる流れの中、アイデアひとつで進化する余地を残しているTwitterは、次の時代のムーブメントになれるだけの力を持っているのではないでしょうか。
2009年は、これまで当社の一翼を担っていたカカクコムが新しい局面を迎え、デジタルガレージとして次の3ヶ年と正面から向かい合える体制になりました。そういう意味でも2010年は、デジタルガレージにとって大きなターニングポイントといっても過言ではありません。
特に、今も急激に拡大しているTwitterは、当社の経営計画においても重要な主軸のひとつ。このツールをどういったコンテクストに重ねて、どういったサービスを生み出し、マネタイズしていくかを考えていくことは、まさに“ファーストペンギン”として、新しいインターネットサービスを創造していく過程と言って良いでしょう。
もちろん、今回ご応募いただく方に関しても、あるカテゴリーだけを任せたいとは思っていません。Twitterに限らず、新しいムーブメントを捉えていく“ファーストペンギン”として、日本のインターネットの最前線で活躍してほしいと思っています。
幸い当社にはIT(Information Technology)、MT(Marketing Technology)、FT(Financial Technology)の3つの軸があります。ですから、例えばこれまでテクノロジを専門としてきた方がマーケティングを学ぶ機会もありますし、その逆の機会もあります。
技術やマーケティング、ファイナンスという異なる領域で他流試合をするのにも、また、インキュベーションのプラットフォームとしても面白い会社だと自負しています。実際に当社を通じてスキルアップを果たした人材が事業を起しています。
まずは、常識に捕らわれず、色々な視点から物事を見つめてみて下さい。その結果、新しいイノベーションを見つけることができれば、それが次の時代の“ファーストペンギン”に繋がるのですから。