デジタルガレージ、国際的インキュベーション事業を始動

~米国戦略子会社を設立し、第1弾として世界を代表するアジャイル開発会社2社と買収で合意~

 株式会社デジタルガレージ(大証JASDAQ4819、本社:東京都渋谷区、代表取締役/グループCEO:林 郁、以下:DG)は、グローバルな視野に立った、スタートアップ企業のインキュベーション(育成)事業を本格的に始動しました。その第1弾として、Pivotal Labs(Singapore) Pte. Ltd.(以下:Pivotalシンガポール社)と米EdgeCase, LLC(以下:EdgeCase社)を買収することで、Pivotalシンガポール社の親会社である米Pivotal Labs社およびEdgeCase社、並びに同社経営陣とそれぞれ合意しました。買収は米国で設立したDigital Garage US, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ市、以下:DGUS)の完全子会社である米New Context, Inc. (本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ市、以下:NC)を通じて行います。今後NCはインキュベーション機能を担う戦略会社として、グローバルな視野で事業を拡大させていく予定です。

 NCの特徴は、世界でも屈指の開発レベルを有しながらもこれまではアウトソーシングだけを担ってきた複数のソフトウエア開発会社をネットワークし、DGのインキュベーションノウハウを付加することにより新たな付加価値を生み出す点にあります。言い換えると日本で成功してきたDGのインキュベーション事業を、シリコンバレーをはじめとした海外市場に拡大し、グローバルにスケールさせていくことを狙います。いわば「インキュベーション2.0」ともいえる戦略プロジェクトです。「今回DGグループに参画する2社はいずれも、デザインと実装において商用化のリスクを最小限にとどめる手法において、すでに十分な実績がある。DG がこれまで培ってきた経営とファイナンスのノウハウにこれを加えることによって、ソフトウエアをデザインし、開発してプロダクトに仕上げるという一連の工程を大きく改善することができると考えている」(NC社 President 兼 DG グループCTO Ian McFarland)。

 NCを中核とした今回のプロジェクトは、Open Network Labを通してすでに着手している日本から世界市場を目指すスタートアップ企業を支援する「エクスポート型」のインキュベーション事業と、世界から日本市場を目指す「インポート型」のインキュベーション事業の双方でボトルネックとなっていた、ソフト開発工程のプラットフォームとなります。DGが目指す最終的な目標は世界のインターネット業界において次の勝者となる有望なスタートアップ企業を、IT(Information Technology)、FT(Financial Technology)、MT(Marketing Technology)の側面から、DGのエコシステムを挙げて育成することにあります。

 今回の発表についてコメントを以下の通りいただきました。 「New Context社はソフトウエア開発を革新し、新しいレベルに高める可能性を秘めている」(Twitter, Inc. と米Obvious Corp.の共同創業者でもあるBiz Stone氏)。

 「Lean Startupの原則を軸に据えデザインとソフトウエア開発をサポートする会社が誕生することを喜んでいる」(Lean Startupの提唱者であるEric Ries氏)

【アジャイル開発とは】
ソフトウエアの開発と検証を週単位で繰り返すことで、開発効率を高める手法。

【Lean Startupとは】
アジャイル開発に顧客からのフィードバックを組み込むことで、顧客を開発することを特徴としたサービスの開発手法。市場性が未知数のサービスを効率よく開発するために考案された。

【DGUSについて】
世界を舞台とした事業を本格的に立ち上げることを目的に2011年7月に設立したDGの完全子会社。サンフランシスコに拠点を置く。


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