デジタルガレージ、ブロックチェーン技術開発のBlockstreamに出資 FinTech関連プロダクトの実証実験で連携へ

〜スマートコントラクト・サービスや次世代決済プラットフォームなどに応用〜

 株式会社デジタルガレージ(東証JASDAQ 4819、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼グループCEO:林 郁、以下:DG)は、全額出資子会社で投資・育成事業を手がける株式会社DGインキュベーション(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:六彌太 恭行、以下:DGI)を通じ、ブロックチェーン関連技術の開発を手がけるBlockStream Corp.(本社:カナダ・モントリオール、President:Adam Back、以下:Blockstream)に、Horizon Capital、AXA Strategic Venturesなどと共に出資しました。Blockstreamは今回のSeries A増資で5500万ドルを調達しました。

 2014年1月創業のBlockstreamは、ビットコインの開発を手がけてきた第一線の技術者が数多く所属し、暗号通貨やビットコインの基盤技術であるブロックチェーンをさまざまな業界や用途で利用するための先進的なプロダクト開発を行っていることで知られています。 創業後間もない2014年11月に、LinkedIn創業者のReid Hoffman氏と Khosla Ventures、Real Venturesをリードインベスターとして、2100万ドルの増資を行ったことでも注目を集めました。

 Blockstreamは2015年10月に、ブロックチェーン関連サービスの開発を促進するためのオープンプラットフォーム技術「サイドチェーン」を発表しています。サイドチェーンは、ビットコインで用いられるブロックチェーンと連動しながらも、ブロックチェーンから分岐した形で新たな技術開発が行えることを特徴としています。このため例えば、さまざまなデジタル通貨を束ねるプラットフォームや、契約書で定義した手続きを自動化する「スマートコントラクト」の仕組みを開発することが容易になります。サイドチェーンの技術はオープンソースとして公開しており、ブロックチェーン関連サービスの開発に誰もが利用できるのも特徴です。

 DGは今回の出資を契機に、Blockstreamの技術を利用した日本市場向けのFinTech関連サービスの開発と実証実験を、さまざまな企業と連携するオープンイノベーション形式で行っていきます。具体的には、米国ですでに注目を集めている「リーガルテック」(法務のIT化)領域において、DGIの出資先である弁護士ドットコム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:元榮 太一郎)と連携し、同社のクラウド契約サービス「クラウドサイン」を発展する形で日本の商習慣に最適化したスマートコントラクト・システムを開発することを検討しています。このほか、デジタル通貨や各種ポイントサービスなどを利用可能な次世代決済プラットフォームの開発をクレジットカード会社や銀行とコンソーシアムを組織しながら進めることなどを予定しています。

【Blockstreamについて】
社名:BlockStream Corp.
設立:2014年1月
代表者:Adam Back, President
本社所在地:カナダ・モントリオール
ホームページ:https://www.blockstream.com/


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