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New Context

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デジタルガレージ、サンフランシスコにインキュベーションセンターを開設

グローバルなインキュベーション事業を加速へ

2013.11.01

株式会社デジタルガレージ(東証 JASDAQ 4819、本社:東京都渋谷区、代表取締役 グループCEO:林 郁、以下:DG)は、米国サンフランシスコにスタートアップ企業の育成を目的としたインキュベーションセンター「Digital Garage @ 717 Market Street」(通称:DG717)を2013年11月5日にオープンします。DG717は、インターネットビジネスはもとより、食やアート、伝統工芸といった文化の面で、世界中から集まった起業家やアーティストと、様々な企業や事業パートナー、投資家などから成るテックコミュニティとの間をむすぶハブとして機能する予定です。

DGは2010年に立ち上げ、日本国内における起業家育成プログラムの先駆けとなったOpen Network Labを通じて、日本から世界を目指す起業家の支援事業を続けてきました。DG717ではこうした活動を通じて培ったノウハウを活用し、よりグローバルな視点で米国はもとよりアジアを含む世界のさまざまな国や地域からやってきた起業家やアーティストを育成する予定です。こうした活動を通じ、入居チームと共にビジネスを拡大していくことを通じ、グローバルなインキュベーション事業の柱にする計画です。

「東京とサンフランシスコは30年以上に渡って、世界の技術革新をリードしてきました。国や地域による市場の境界がなくなるにしたがって、二つの都市のコミュニティがこれまでに培ったノウハウを融合することの価値はますます高まっています。そのサンフランシスコに開くインキュベーションセンターを舞台に、さまざまなスタートアップ企業が生まれることを期待しています」(DG 代表取締役 グループCEOの林 郁)。

DG717は、サンフランシスコの目抜き通りであるMarket Streetに面したビルに入居します。このビルは市街のランドマークであるUnion Squareから数ブロックの場所に位置します。電車の駅からも徒歩数分と近く、サンフランシスコ空港から車を使わずに容易にアクセスできるという利点もあります。

入居スペースは1階部分と2階部分から成り延べ床面積は330坪ほどです。1階は約60人が執務可能なコワーキングスペースとイベントスペースに使います。コワーキングスペースは、最大20チームほどのスタートアップ企業や起業家に貸し出します。2階にはNeo Innovation, Inc.や同じく子会社でセキュリティの基盤技術を提供するNew Context Services, Inc.が オフィスを構えるほか、DGの戦略パートナー企業が入居する予定です。なお、コワーキングスペースへの入居開始は、2013年12月1日を予定しています。

「新たな才能やクリエイティブな人材をこの場所に集めていきたいと思います」(DG共同創業者 取締役の伊藤 穰一)。「技術のノウハウの共有のみならず、パートナー会社としてお互いこれからのプロジェクトに豊富な知識や情報を自由にやりとりするのを楽しみにしています。」

DG717のお披露目を兼ねてDGは、米国子会社のNeo Innovation, Inc.と共に、2013年11月5日と6日に「New Context Conference 2013 San Francisco」(NCC2013 SF)を開催します。
概要はこちらです。http://www.dg717.com/

DGはこれまで8年間に渡ってNew Context Conferenceを東京で開いてきましたが、海外で開催するのは今回が初めてとなります。NCC2013 SFの1日目には、DG 共同創業者でMIT Media Lab所長の伊藤穰一による基調講演や、Twitter社共同創業者のBiz Stone氏や、映画「マイノリティーレポート」で有名なユーザーインタフェースの研究者であるoblog, Inc. Chief ScientistのJohn Underkoffler氏などによる知的好奇心に訴えるプレゼンテーションを数多く予定しています。2日目には、Neo Innovationがプロダクト開発の新潮流について、活発な議論を伴うワークショップを行う予定です。

なお、1日目の午前中にはサンフランシスコ市長のEd Lee氏や在サンフランシスコ領事館の代表を招いて、開所式を執り行います。また、1日目の夜に開催するレセプションパーティーでは、坂本龍一氏が制作したDG717のテーマ曲と、映画監督の中野裕之氏がこのテーマ曲のために制作した映像作品の上映を行います。

またNCC 2013 SFの開催に先立って、2013年11月4日の夕方にはDG717で、Open Network Labの卒業チームやDGの投資先のスタートアップ企業による、自社ビジネスのプレゼンテーションイベント「Onlab Global Pitch Contest」を開催します。伊藤穰一のほか、August CapitalのHoward Hartenbaum氏などシリコンバレーのベンチャーキャピタリストが審査をします。
概要はこちらです。 http://dgopennetworklab.splashthat.com/

DG717の竣工により、DGグループのインキュベーション事業の核となるサンフランシスコの技術開発ヘッドクォーターが本格始動します。グループ全体を統括する東京のヘッドクォーターと、econtext ASIAを要として決済事業を担う香港のヘッドクォーターを合わせた、3極体制がいよいよ整いました。DG717をDGグループのインキュベーションエコシステムの源泉として機能させることで、シリコンバレー発の優良案件をアジア市場へとつなぐ「インキュベーションストリーム」によるグローバル事業を加速していきます。