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New Context

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デジタルガレージ、「グローバルデジタル社会で日本が目指す未来」をテーマに 「NEW CONTEXT CONFERENCE TOKYO 2025 Summer」を開催

国内外から多彩な有識者を迎え、日本が目指すグローバルデジタル社会の未来を描く

2025.05.08

株式会社デジタルガレージ(東証プライム 4819、本社:東京都渋谷区、代表取締役 兼 社長執行役員グループCEO:林 郁、以下:デジタルガレージ)は、2025年6月30日(月)に「NEW CONTEXT CONFERENCE TOKYO 2025 Summer(以下:NCC TOKYO 2025 Summer)」を開催します。本カンファレンスは、最先端のインターネット技術やその周辺で生まれるビジネスに関心のある方々を対象としたものです。社会の発展に寄与する新しいコンテクストに焦点を当て、これからのグローバル社会での価値に基づいた社会をデザインするために、国内外の有識者と参加者が議論をしながら理解を深めることを目的としています。

1960年代に誕生したインターネットは、世界中の人々と知識をつなぐボーダレスで公平性を志向する革新的なインフラになりました。しかし、昨今の世界情勢において分断が懸念されつつある中、技術の標準化や倫理観において、国家や企業ごとの差異が浮き彫りになっています。AIやBlockchainといった革新的技術は新たな価値を生む一方で、プライバシーリスクや誤情報の拡散、社会的格差の拡大、大量の電力消費による環境問題の懸念といった課題も同時に顕在化しています。

複雑化する世界情勢の中で、日本は今後どのようなデジタル社会のあり方を世界に示していくべきかが問われています。日本独自の文化の中で培われてきた「調和」「共生」「信頼」といった価値観を基盤に、技術革新と倫理的配慮の両立を図り、地球環境と共存する持続可能なデジタル社会の実現が期待されています。
特に、精神性や自然観に根ざした日本的思考と、オープンソース文化との融合によって生まれる「Zen AI」という概念を、次世代のAI設計に新たな方向性を示すものとして注目しています。

今、世界で求められているのは単なる技術革新にとどまらず、それを支える思想や社会構造を含めた「新しいDigital Architecture」の構築です。2005年の初開催から27回目の開催となるNCC TOKYO 2025 Summerは、「グローバルデジタル社会で日本が目指す未来〜Zen AIとBlockchainが創る新しいDigital Architecture〜」をテーマに掲げ、テクノロジーと精神文化の融合を探求し、日本から発信できる次世代のデジタル社会像について、有識者とともに議論していきます。

ゲストには、法務大臣政務官および衆議院議員の神田 潤一氏や、東京大学 名誉教授 / INIAD cHUB(東洋大学情報連携学学術実業連携機構) 機構長 / IEEEライフ・フェロー、ゴールデンコアメンバーの坂村 健氏、慶應義塾大学特別特区特任教授の村井 純氏、Aurelia Institute 創業CEO/ Aurelia Foundry Fund ゼネラル・パートナー / MIT Space Exploration Initiative 創設ディレクターのAriel Ekblaw氏、byFounders 創業者 兼 代表パートナーのEric Lagier氏等を迎え、最先端テクノロジーに精通した多様な業界のリーダーたちと共に、これからの社会のあり方を多角的に議論します。

【開催概要】
・日時:2025年6月30日(月)10:00~18:00
・主催:株式会社デジタルガレージ
・コラボレーションパートナー:株式会社カカクコム、Open Network Lab、株式会社BI.Garage、Digital Architecture Lab*1、株式会社Crypto Garage、DG717、GenLab Venture Studio
・参加費:無料(事前登録制)
・開催形式:オンライン
・申込方法:NCC TOKYO 2025 Summer公式ウェブサイトPeatixよりお申込ください。
・ホスト:
 林 郁(デジタルガレージ 代表取締役 兼 社長執行役員グループCEO 株式会社カカクコム 取締役会長)
 伊藤 穰一(デジタルガレージ 取締役 兼 専務執行役員Chief Architect)

※スピーカーやプログラムの最新情報は、オフィシャルサイトにて随時更新していきます。
※本情報は発表日時点での情報です。プログラム内容などは変更される場合があります。予めご了承ください。

*1: 2022年に、デジタルガレージがテクノロジーの進化がもたらす次世代の社会構造を設計し、実装を推進する目的で設立した研究組織(https://dalab.xyz/)

<会社概要>
株式会社デジタルガレージ
代表者:代表取締役 兼 社長執行役員グループCEO  林 郁
所在地:東京都渋谷区恵比寿南3-5-7 デジタルゲートビル
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコDGビル
設立:1995年8月
事業内容:デジタルガレージはパーパスとして「持続可能な社会に向けた “新しいコンテクスト” をデザインし、テクノロジーで社会実装する」を掲げ、社会インフラを担う国内最大級の決済代行事業者として、多様な総合決済プラットフォームを提供する決済事業を展開しています。またデジタル・リアル領域においてワンストップでソリューションを提供するマーケティング事業、国内外の有望なスタートアップやテクノロジーへリーチするスタートアップ企業への投資・育成事業などを展開しています。
URL:https://www.garage.co.jp/

【主なスピーカー(順不同、敬称略)】

Speaker

法務大臣政務官 / 衆議院議員

神田 潤一

青森県八戸市在住。東京大学経済学部を卒業後、米国エール大学大学院で国際開発経済を専攻。日本銀行入行を皮切りに、金融機関における豊富な実務経験を積む。
マネーフォワード執行役員、フィンテック協会常務理事を歴任し、第49回衆議院総選挙で青森県2区から当選。令和5年には内閣府大臣政務官として感染症危機管理や新しい資本主義、スタートアップ政策などを担当し、令和6年11月からは法務大臣政務官に就任。
国会では法務委員会や財務金融委員会など複数の委員会に所属。自民党内では金融調査会事務局次長やデジタル社会推進本部事務局次長など要職を務める。

東京大学 名誉教授 / INIAD cHUB(東洋大学情報連携学学術実業連携機構) 機構長 / IEEEライフ・フェロー、ゴールデンコアメンバー

坂村 健

1984年からオープンなコンピュータアーキテクチャTRONを構築。TRONはIEEE(米国電気電子学会)標準組込OS IEEE2050-2018としてデジタル機器、家電製品、車のエンジン制御など世界中で多数使われている。2023年「TRONリアルタイムOSファミリー」 、2024年「The Pioneering TRON Intelligent House」がIEEE Milestoneとして認定。2015年ITU150Awardを受賞。2023年 IEEE Masaru Ibuka Consumer Technology Award受賞。著書に『DXとは何か』、『IoTとは何か』(角川書店)、イノベーションはいかに起こすか』(NHK出版)など多数。

慶應義塾大学特別特区特任教授

村井 純

工学博士。1984年日本初の大学間コンピュータネットワーク「JUNET」を設立。1988年インターネットに関する研究コンソーシアム「WIDEプロジェクト」を発足させ、インターネット網の整備、普及に尽力。初期インターネットを、日本語をはじめとする多言語対応へと導く。内閣官房参与、デジタル庁顧問、他各省庁委員会主査等を多数務め、国際学会等でも活動。2013年ISOCの選ぶ「インターネットの殿堂(パイオニア部門)」入りを果たす。「日本のインターネットの父」として知られる。著書に「インターネット文明」(岩波新書)他多数。

Aurelia Institute 創業CEO / Aurelia Foundry Fund ゼネラル・パートナー / MIT Space Exploration Initiative 創設ディレクター

Ariel Ekblaw

Aurelia Instituteの創設者 兼 CEOであり、Aurelia Foundry Fundのゼネラル・パートナーとして、人類の宇宙探査の未来を現実のものにするために尽力。宇宙建築の研究開発、教育・啓発活動、そして新たな宇宙スタートアップへの投資を通じて、人類の視野を広げ、地球低軌道における機会へのアクセスを民主化し、宇宙での生活を拡大するためのエコシステムを構築している。
MIT Space Exploration Initiativeの創設ディレクターを務め、50名以上の学生、教授陣、スタッフからなるチームを率いて、宇宙探査のための先進技術の開発と実践に尽力。イェール大学にて物理学、数学、哲学の学士号を取得。MITの博士課程では、自動で組み立て可能な宇宙構造物について研究し、宇宙で使用できる新しいタイプの居住空間を設計。彼女の研究と率いる研究室では、地球、月、そして火星の軌道上における未来の居住地や宇宙ステーションの実現に向けて取り組んでいる。

byFounders 創業者 兼 代表パートナー

Eric Lagier

「byFounders」の創業者 兼 代表パートナー。「byFounders」は、アーリー・シード期のNew Nordicsと呼ばれるスタートアップに投資するコミュニティ主導型ベンチャーファンド。同ファンドは、北欧地域で最も功績のある創業者や経営者たちで構成される独自のネットワークによって支援されており、ポートフォリオには、Lovable、Corti、Monta、Safetywing、Cobalt、Datacrunch、Yaak、Parahelpなどの企業がある。

Radius 共同創業者 兼 CEO

Robert Bench

Radiusの共同創業者 兼 CEO。MIT Media Labにてシニアリサーチアドバイザーを歴任した他、連邦準備制度理事会(FRB)にて中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する研究プロジェクトを主導。また、暗号資産企業のCircle社にて次席法務顧問および最高コンプライアンス責任者として勤務した経験を持つ。

渋谷区長

長谷部 健

1972年渋谷区神宮前生まれ。株式会社博報堂退社後、ゴミ問題に関するNPO法人green birdを設立。原宿・表参道から始まり全国60ヶ所以上でゴミのポイ捨てに関するプロモーション活動を実施。2003年に渋谷区議会議員に初当選、3期12年務める。2015年、渋谷区長選挙に無所属で立候補し、当選。現在3期目。

千葉工業大学 主任研究員 / マサチューセッツ工科大学「The Dalai Lama Center for Ethics and Transformative Values」所長 兼 CEO

The Venerable Tenzin Priyadarshi Rinpoche

哲学者、教育者、博学者修道士。千葉工業大学の主任研究員を務める。マサチューセッツ工科大学「The Dalai Lama Center for Ethics and Transformative Values」の所長 兼 CEOとしても活動。同センターは人生の倫理的・人道的側面に関する調査、対話、教育の探求に専念する超党派シンクタンク兼実践機関であり、6名のノーベル平和賞受賞者が創設メンバーとして参画。現在、複数国でプログラムを展開し、さらに拡大中。10歳で仏教僧院に入門した異色の経歴を持ち、ハーバード大学で哲学、物理学、国際関係学の学位を取得。トライベッカ・ディスラプティブ・フェロー、スタンフォード大学行動科学高等研究センターの2018年フェロー。著書『Running Toward Mystery—The Adventure of an Unconventional Life』は米ランダムハウスから出版。台湾・国立政治大学国際イノベーション学部の客員教授、政府系シンクタンク「科技、民主、社会研究中心」のシニアフェローも兼任。複数の学術、人道、宗教団体の理事を務め、数々の表彰・賞を受賞。人類への先見的貢献により、ハーバード大学(2013年)とル・モイン・カレッジ(2021年)から優秀卒業生賞を授与される。

Rice Capital代表パートナー

福山 太郎

2012年に福利厚生SaaSを提供するFond社を米国にて創業。Salesforce社, Facebook社, Visa社を含む顧客にサービスを提供。同社はY Combinator, Andreessen Horowitz, DCMから投資を受ける。2023年にEdenred社に売却。2024年にRice Capitalを創業し、日米のスタートアップに投資。SmartHR、ナレッジワーク社外取締役。

千葉工業大学 変革センター 主席研究員

岡 瑞起

千葉工業大学 変革センター 主席研究員。博士(工学)。IPA未踏IT人材発掘・育成事業PM。人工生命研究会主査。株式会社ConnectSphere代表取締役。Open-EndednessやProbabilistic Computingをテーマとする人工生命(ALife)研究に従事し、人間とAIが共創(co-creation)する未来社会の創出を目指している。特に、創造的でありながら安全性を兼ね備えたAIの開発を通じて、イノベーション促進や新たなコンテンツ創出に取り組む。大学での研究をベースに、社会実装にも力を入れる。著書に『ALIFE | 人工生命 ―より生命的なAIへ』『作って動かすALife ―実装を通した人工生命モデル理論入門』がある。

臨済宗妙心寺派佛母寺住職

松原 正樹

1973年、東京都生まれ。千葉県富津市のマザー牧場に隣接する臨済宗妙心寺派佛母寺住職。コーネル大学東アジア研究所研究員。ブラウン大学瞑想学研究員。東京大学大学院情報学環客員教授。ベストセラー『般若心経入門』の著者で名僧の松原泰道を祖父にもつ。コーネル大学で宗教学博士号を取得後、カリフォルニア大学バークレー校仏教学研究所、スタンフォード大学 HO仏教学研究所を経て現在に至る。グーグル本社で禅や茶道の講義をするなど、マインドフルネス界からも注目を集めている。ニューヨーク在住。著書に『心配事がスッと消える禅の習慣』(アスコム)、『感情を洗いながす禅の言葉』 (三笠書房)、『大丈夫!雲の向こうはいつも青空。365日を「日々是好日」にする禅のこころ』(実業之日本社)、『心配ごとや不安が消える 「心の整理術」を1冊にまとめてみた』(アスコム)がある。

一般社団法人コード・フォー・ジャパン代表理事

関 治之

「テクノロジーで、地域をより住みやすく」をモットーに、会社の枠を超えて様々なコミュニティで積極的に活動する。住民や行政、企業が共創しながらより良い社会を作るための技術「シビックテック」を日本で推進している他、オープンソースGISを使ったシステム開発企業、合同会社 Georepublic Japan CEO及び、企業のオープンイノベーションを支援する株式会社HackCampの代表取締役社長も勤める。また、デジタル庁のシニアエキスパートとしてシビックテックを推進する他、神戸市のチーフ・イノベーション・オフィサー、東京都のチーフデジタルサービスフェローなど、行政のオープンガバナンス化やデータ活用、デジタル活用を支援している。